遺伝子検査について

 その名の通り「遺伝子」を調べるのですが、

調べる対象で大きく2つに分かれます。

 

①患者本人の遺伝子に特異な遺伝子変化が無いか調べる

②患者の体の一部から、感染しているかもしれないウイルス・原虫・カビの遺伝子が出てこないかどうかを調べる

 

①の場合。

例えば「c-kit変位」というものがありますが、これはある確率で起こる患者の遺伝子の変位を調べています。この変位がある方が、癌である「肥満細胞腫」に効果が期待できる薬があります。その他にも「コリー眼異常」や「進行性網膜萎縮」など遺伝要因の高い疾患の特定が出来ます。

 

②の場合。

症状から、疑われる病気に関連するウイルスの遺伝子が出てくれば原因が特定しやすくなります。

問題点としては遺伝子が出てきたからといって必ずしもそれが原因とは言えず、症状や他の検査から総合的に判断する必要があることです。

ウイルスの他にも同じように原虫やカビの遺伝子を検出できます。

 

このように遺伝子検査は多くの検査の一つとして一般的になってきました。

当院では各種遺伝子検査を行いますが、

特に鳥の遺伝子検査は特別で、診断意義の高いものがあります。

 

 

<鳥の遺伝子検査について>

 

鳥類は血液検査やレントゲン検査をする時、体力的に制限されます。

調べたい時ほど体力が低下していますので、

検査ができるかどうかから診断します。

そんな中で、糞便や羽で検査ができる遺伝子検査は、鳥の診察では無くてはならない検査となりました。

多くは鳥の感染症を診断する時に使用します。

血液でも可能ですが、何と言っても糞便や羽を使えるので

体力的な心配がありません。

しかも抗体・抗原検査と比べて信頼度が高いのが特徴です。

抗体・抗原検査では曖昧だった結果が遺伝子検査によって判明しやすくなりました。また、遺伝子検査でないと分からない病気もあります。

 

鳥は意外に人に伝染する病気が一般化している現実があります。

例えば、オウム病。

日本では毎年数十人の発症が報告されています。

参考(http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/psittacosis1.html)

そして日本では感染した人の60%はオウム・インコから感染し、

そのうちの1/3はセキセイインコから感染しています。

ドバトは20%の保菌率を有し、大きな感染源となり得ます。

おそらく原因不明の肺炎として治療されている人も多くいると言われています。

 その他にもアスペルギルスというカビの一種での肺炎も感染します。

それらは一般的な検査では発見が難しく、遺伝子検査が有効になります。

 

鳥さんは、一度は遺伝子検査で検診することをお勧めします。